みんなが幸せになる経済と社会のしくみを考えよう

資本主義に替わる理想的な社会システムと未来のビジョンを提示します

批判する方へ(批判や反論の類型化)

 賛同意見も寄せられますが、反論も数多く寄せられます。
 全ての反論にお答えできませんので、反論を類型化して、反駁(=反論に対する反論)したいと思います。個別の反駁も「批判や反論への回答」に主なものを掲載していますので、ご覧ください。
 ちなみに、現在まで寄せられた全ての反論に対しては全て論破しております。(論破されたと認めない方もいらっしゃるかとは思いますが、それはそれで構いません。客観的な判断は難しいことですし、勝ち負けが問題ではありませんので。)
 下記のように類型化したのは、類型化が目的ではなく、疑問や反論を持った方が自分でその疑問を解消するためです。実際はきちんと類型化できる場合は少なく、それらの複合パターンが多いようです。

理解不足型(思い込み型、勘違い型)

 きちんと私の主張を理解してから反論していただきたいと思います。
[例]
・「働く人も働かない人も同じ収入なら誰も働かない」 → そんな主張していません。
・「職業選択の自由がない社会は嫌だ」 → そんな主張していません。
・「競争がない社会に発展はない」 → 無駄な競争をなくして、必要な競争が生じるしくみだと主張しています。
・「社会のお金がどんどんなくなって、みんな貧乏になる」 → 税収は全てBIや公共事業で還元し、循環します。どこでお金が消滅するのでしょうか?

 中には意図的に悪い印象を他の読者に対して与え、この草の根運動を崩壊させるのが目的かと思われる書き込みや反論もあります。
[例]
・「この論の考案者による独裁&国民総奴隷化ってことですね。」
・「共産主義だ! 社会主義だ!」

応用力欠如型

 ちょっと考えれば解決方法が見つかるのに、考える前に反論してしまうパターンです。
[例]
・「電子マネーとして全財産を持ち歩くのは危険過ぎる!」
 → 電子マネーを、財布代わりに手軽に使える標準セキュリティで保護された分と、金庫的なより強度な認証を必要とする分に区分けすれば良い。
 → 高額な振込(引き出し)をする際には、生体認証とパスワードの組み合わせにするなど工夫をすれば良い。
・「上限額があるんだったら、誰もマイホームを持つことができない」 → 略

お互い様型

 資本主義にも同程度、もしくはそれ以上の同様の問題があるにも関わらず、この論の抜け穴やデメリットだけを指摘し、それを根拠に、だからこの論は成り立たないと反論するもの。

資本主義肩入れ型

 デメリットのない完全な製品もシステムもあり得ません。必ず何らかのデメリットがあります。メリットの逆のデメリットというのもあります。「小さくて良い」というメリットは「小さいから失くしやすい」というデメリットにもなり得ます。
 つまり、AとBを比較する時は、それぞれのメリットとデメリットを総合比較して優劣を決めるのが普通です。
 しばしば議論の流れとして、反論側は私が指摘している資本主義側のデメリットに対しては全く反論せず(できず)、生体論側のデメリットと思われるところばかりを指摘するというパターンになりがちです。
 テレビでの政治家の討論などでもこのパターンにハマっている時がしばしばあります。

前提条件違い型

 資本主義の尺度で、生体論を批判するパターン。
[例]
・失業者が増えれば困る資本主義の尺度で、生体論を批判する。(生体社会では失業者が増えても構わない。)

法律で対処可能型

 資本主義社会では、インサイダー取引をすれば、ほぼ確実に儲けることが可能ですが、それはは法で禁止されています。 (インサイダーにしても、談合にしても、見つけることは困難だから、ほとんど良心に頼っていて、有効とは言えません。)
 それでも、不都合な部分に関しては法律で規制しています。この新しい社会システムを運用していく上でも、不都合があれば多くの部分は法律で対処可能だと思います。

悪口型、負け惜しみ型、保身型

 プライドを傷つけられたと感じる経済学者からの悪口は絶えません。「その程度のことは誰でも考えつくことで大したことではない」と言う経済学者もいました。 既得権益を持つ人も面白くないようで、感情的な批判を受けることがあります。既得権益を持つ人は他の人と同じ条件になることが嫌でたまらないのです。つまり、今までと同じように、社会に対する貢献度よりもさらに多くの報酬を受け取りつづけたいのです。

最後に

 議論をする際に陥(おちい)りやすいポイントを挙げておきます。
 一般にA案とB案の両者を比較する際に、A案のデメリットのみをあげつらって、だからA案はダメだという人がいます。政治討論番組を見るかぎり、政治家の討論も評論家の討論もこうした議論に陥りやすいようです。デメリットの全くない案などあるでしょうか? 欠点の全くない製品もないはずです。
 正しい議論とは、各案それぞれのメリットとデメリットを可能な限り列挙し、列挙したそれぞれの重みを考慮し、各案それぞれに点数をつけていき、最も点数の高いものが最も妥当な案だと判断することではないでしょうか?
 ある人がコンタクトレンズにするか、メガネにするかを決める時、コスト、ファッション性、装着時の手間などを考慮し選びます。人によってはTPOに応じて使い分けるかもしれません。メガネ派の人が「コンタクトレンズは目(角膜)に対する負担が大きい」と反論します。その反論はコンタクトレンズ派の人も認めざるを得ません。では、それでメガネの方がコンタクトレンズより良いと結論づけていいでしょうか? 反対派の人はとにかく、短絡的に「ここが悪い」からダメだと結論づけてしまいます。それは資本主義に肩入れしすぎだと言わざるを得ません。それに気づいていないとしたら、表現はやや過激になりますが、資本主義という考えに洗脳されていると言えるかもしれません。

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